アメリカ報告(その6:アンテロープ)

いよいよ、アメリカ地質ツアーも佳境となってきまして、きょうはアンテロープでございまする。

アンテロープを初めて聞いたときは、「あんた、ロープ?」、あんたヒモなのと言われたような気がしてギクッとしたのでございますが・・・・
なんのことはない、アンテロープというのはこのへんに棲んでいた鹿かカモシカのようなやつの名前なんですね。
いわゆる羚羊というんですか、牛の仲間なんですかね。
こんな動物です。
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今は、ほとんどとりつくされてあまりいないようですがね。

さて、このアンテロープ、どんなところかというと、広大な砂岩の大地を川とか洪水が浸食していったのでありますが、たまに鉄砲水が発生しまして、鉄砲水も行き場がなくなって、「おーここここ、ここやったらなんとか通れるぜ」と狭いところをぐりゅぐりゅこじ開けて通ったのでありますね。その時の水流がこの独特のナバホサンドストーンを削ってできた峡谷というか隙間というか・・・・・
いまでもたまに鉄砲水が出るので、1997年に観光客が11名死んだりしています。はるか上流で雨が降っても入場禁止になる場合もあり、がっかりすることもあるそうです。
あのなんてことのないヨセミテも我々の2週間前にきたグループは朝起きたら雪のため突然、通行止めになって、なくなくアウトレット見物なんかしたらしいです。
自然相手の観光は見られたらもうけものという考えが大事ですね。

この峡谷もナバホの居留地の中にあり、すべてはナバホの人が仕切っています。ま、われわれはナバホの人たちの神聖な場所をお願いして見せていただいているという立場ですね。

・・・・というようなことで、ナバホのガイドの運転するジープに揺られること15分、いいかげんお尻が痛くなったころに峡谷の入り口にトウチャコ。

「う、うわー!せ、狭-」
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ま、あとは説明してもしようがないので、まずは写真を並べましょう。
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どうですか?そろそろ飽きてきたでしょう?
え?そうでもない?  じゃもう少し行きますか。200m弱の長さですけどね。
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ま、ね、うわーひえーというだけで説明のしようもないのです。
それではみなさんもご一緒に・・・
「うわー!」
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「ひえー!」
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「ありまー!」 有馬温泉兵衛向陽閣
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もうここまで来たら、先に進むしかないですね。
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おー上の方に樹の根っこが引っかかってますね。
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皆さん、飽きてくると、あれこれ妄想が始まり、それが言い伝えられて峡谷の中でも
「ほら、ここは光がハート形になっているでしょう」とか、「あの岩がリンカーンに似ているでしょう?」とかガイドさんが教えてくれます。
例えばこれは「竜の目」といわれるところ。なるほど龍の目に見えますね。ちょっと血走っているところがすごい。
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あーやっと出口にきました。やれやれ、鉄砲水がこなくてよかったね。
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ま、しかし自然の力ってのは、すごいときにはすごいね。
こんなのは、作ろうと思ってもなかなか作れないね。


さてアンテロープが終ったら、次はいよいよお弁当の時間らしい。
「わーいわーい、お弁当だってさ。うれしいな」
それにしても「ホースシュー弁当」ってどんな弁当なんだろう。

バスで1時間ほど走って降車。
「さ、15分ほど歩きますよー」とガイドさん。「あれ?お弁当は?」

「むこうの川の方に歩いていきますよー出発」
あれ、弁当食べるのに、ゴザは持ってかなくていいのかな?
なんて思っているうちに、どんどん皆さん歩いていきます。「おーい、ま、待ってくれー」
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やれやれ、やっと川に着いたわい。
あれ、お弁当は?「そんなものありませんよ」


どうもね。オイラも歳をとって、耳が右が完全に聞こえなくなって、左も聞き取り能力がかなり落ちているようで、間違って聞くことが多くなってましてね。しかも自分の都合のいいように聞こえる、いわゆる「かってツンボ」というやつですな。

ガイドさんは「ホースシュー弁当」ではなくて、「Horse Shoe Bend」と言ったらしいのですな。
ホースシューすなわち、馬の蹄鉄。馬の蹄鉄のように曲がって(Bend)いる川ということらしい。

なるほど、まがってますなぁ・・・・よう曲がったはりますわ。

蹄鉄というよりもギリシア文字のΩという感じだね。
(うーキ〇タ〇が縮みあがるぅー)
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流れがきついと、曲がっていたって、すぐに水はショートカットして、こんな曲がったところは三日月湖になっちゃうけどね。
大平原で流れが緩やかだから、水も「へいへいわかりましたよ。曲がりぁいいんでしょ」とおとなしく曲がっているのでしょうね。

・・・・・というようなわけで、ま、アメリカの凸凹地質見物はこれで終わり。
あとはラスベガスへ向かって一直線。

この記事へのコメント

sazae3
2019年03月16日 07:46
アンテロープの写真ありがとうございます。
観ていて飽きないです。自然って素晴らしい!
2019年03月16日 11:31
日本の川にも急流には「甌穴」なんていう不思議な穴がありますけどね。「点滴、石をも穿つ」なんていいますが、水の力は本当にすごいですね。おまけにここのナバホサンドストーンは砂岩の中でも崩れやすいので、水も自由奔放に削りましたね。堆積岩は地層がはっきりしたのが多いので、局面で削ると不思議な模様になります。おもしろかったです。