グリーンブック

昨日、成田に帰ってきました。いや、なにね、ちょっとアメリカ国土のでこぼこ状態を視察に行ってきたのでございます。

といいましても、ヨセミテ公園とか、グランドキャニオンとか、アンテロープ峡谷とか、コロラド川がほぼ180度に曲がっているホースシューベントとか、ついでに懐かしのルート66の宿場町とかをちゃちゃちゃっと見てきたわけです。

アメリカ西海岸ですから、行きは8時間ちょい、帰りは10時間くらいと、ヨーロッパなどに比べて近いのですがね、それでもやっぱり老いの身としては疲れますのですじゃ。
疲れるのならやめときゃいいものを、そこはそれ、篠山こーきしん。出かける気持ち、もだしがたく・・・
というわけですな。
「家にあっては、旅の空を思い、旅にあっては家を思い・・・」ま、早い話がいい歳こいて、なんとも落ち着かない爺いなのであります。

往復のヒコーキの中では時間がたっぷりとありますので、映画でもみようかということになります。

最近、「ボヘミアン ラプソディ」が人気があるようで、「ぜひ、見なさい」と勧めてくれる人も複数おりまして、我が家の家政婦なんかも「後半、泣いてしまった」とか。鬼嫁でも泣くという映画、「ま、見てみるか」と見たのですが、なんといいますか、泣きそびれてしまいました。

ロックバンド「クィーン」のフレディ・マーキュリーの伝記映画なんですが、最後は確かに感動しないでもなかったのですが、どうも主人公がゲイなもので、ちょっと全体的に違和感がありまして、乗り切れませんでした。
「いつ泣いたらいいのかなぁ・・・?」と思いながら終わってしまったのでございますです、はい。
オイラはどうもゲイというのが苦手でして。
ま、ご本人たちは勝手におやんなさいと思いますし、差別する気はありませんが、アメリカは街角でも男同士がキスをしているのを見かけたりするので、(あまり近づかないでね)というのが正直なところ。

「ゲイのためなら、ニョウボも泣かす」ってね、フレディには女性の婚約者もいたのに・・・・・・ま、こういうのはバイセクシャルっていうのですかね。欲深いぞ。


そのかわり「グリーンブック」という映画はいい映画でした。白犬です。頭が白けりゃ「尾もしろい」というやつですね。


1960年代の話でしょうか。まだまだ黒人差別の華やかなりし、アメリカのお話。

黒人の天才的ピアニスト、ドン・シャーリーとその運転手イタリア系アメリカ人のトニー・リップの心の交流の物語。

どうも実話だったらしくて、映画の終わりにこのシャーリーのことをストラビンスキーが「超絶技巧の天才ピアニスト」とほめていたと書いてありました。
ストラビンスキーといえば、「春の祭典」などで有名な作曲家でピアニストでもありましたから、シャーリー君はそうとう大した技術を持っていたようです。ケネディー大統領に招かれて演奏したこともあるそうです。

一方、トニー・リップの方は、リップというあだ名がついているくらいのおおホラ吹き。コパカバーナなどの用心棒をしているくらいですから、腕っぷしも強い。
職場の酒場が改装でしばらく閉店となりたちまち暮らしに困ります。

そこで、職探しをしているうちに、シャーリーが2か月間南部の方に演奏旅行をすることになり、運転手、宿の手配などをすることになります。

シャーリーは、子供の頃から、あちこちの教会などでピアノを弾いて回り、そのうちに支援者の目にとまり、レニングラードの音楽院に留学させてもらえることに・・・・
ショパンのレパートリーは大得意なんですが、アメリカに帰ってくると、マネージャー会社に「黒人はポピュラーバンドでやったほうが生活ができる」と言われ、ジャズバンドで生活費を稼ぎ、黒人としてはかなりな金持ちになります。なにしろストーリーではカーネギーホールの上のマンションに住んでおります。

しかし、彼は黒人の地位向上のために戦う気持ちが高く、敢えて差別のひどい南部の州に演奏旅行に行くことにしました。

そこで雇われたトニーはがさつな男で、教養も高くクラシック音楽の素養もあり、上流階級とも交流のあるシャーリーとは話があいません。「なんでわざわざ、南部に行くのだ」とシャーリーのことが理解できません。

長距離ドライブの車の中でいろいろと口論もしますが、やがて相手の考え方、気持ちも理解しあうことになるというお話です。

当時は南部は黒人の泊まるホテル、レストランは制限されており、黒人が旅行するためには、黒人が泊まれるホテルのリストなどが必要でした。それらの情報を書いた本が題名の「グリーンブック」というわけです。

金持ちの家に招かれ、演奏して、招待客達からも大拍手を受けるのですが、いざトイレに行こうとすると、「そのトイレはダメだ」と言われ、外にある小屋のような暗ーいトイレを指さされます。

あるいは別の会場ではレストランでバンドの他のメンバー(ドイツ人)とか運転手のトニーでさえも食事をしているのに、バンドの中心であるシャーリーは入るのを拒まれるとか、警察に嫌がらせをうけて拘留されるとか、ニューヨークにいればそんな露骨な嫌がらせを受けないのに、南部ゆえの嫌がらせを受けます。

白人からは差別をされ、黒人社会からも白人にシッポをふって金儲けをしている嫌なやつというわけで疎外されるシャーリー。

トニーとしてもイタリア人として、アングロサクソンのアメリカ人からは見下され、そんな二人がお互いに相手の立場を理解するようになる・・・・・・・・
画像

と、まぁ、あまっちょろいストーリーといえばあまいですけどね。
なかなかおもしろかったです。

DVDが出たら、ツタヤで借りてもう一度みようかな。

皆さんも機会がありましたら、一度見てみてください。
もっとも、食べ物もそうだし、美術・音楽などもひとそれぞれ好き好きだからね。責任はもちませんが・・・・・

おっと、旅行のレポートを書こうと思っていたのに、映画の話で終っちゃった。

アメリカの大地はいかにデコボコであるか、そのうちに書きますからね。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント