半立ち

2日ほどいい天気が続きまして、我が家の落花生もようやく「天日干し」という状態になってきました。


それまでは曇りの日が多く、外に出してはいても陰干し状態です。

近所のピーナッツ屋さんで聞いても今年は乾くのが遅いようで、「大まさり」のような茹でる品種はともかく、炒る品種はまだ入荷していなかったですね。

落花生は掘り起こしてしばらくはこのように積み上げて乾燥させてあります。これを産地の八街などでは「ぼっち」と呼んでおります。
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田んぼの中にぽつんと立っているので、「一人ぼっち」のぼっちなんでしょうね。そもそも一人法師の法師がなまったものと思われます。
この状態での乾燥が遅れているのでしょうね。


我家の落花生は栽培している知人から、掘り起こしてすぐいただいてきて、ボッチにしないで、殻をバラバラにしてから干しております。
これです。結構な量です。
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ネットに入れてあるのは、鳥に盗られないようにというさもしい根性です。
シジュウカラくらいがつつきにくるくらいならいいのですが、ヒヨとか、ハト、カラスなどがくるとうるさいですからね。


ふふふふ、いま干しているのは、一時は千葉県でも幻の品種といわれた「半立ち」なんですぞ。
「えー!落花生にも品種なんてあるの?」
なんて言っているそこのあなた。
そんなことを言っているとチコちゃんに叱られますよ。「ぼーっと生きてんじゃねえよ!」ってね。

この「半立ち」という勃起不全のような名前の品種は以前は味がよくてよく作られていたらしいのですが、作りにくく、出来上がりの殻が汚い、しかも「半立ち」という名前が示すように、苗が横に開いてしまって、立たないのですね。白菜なんかも藁で縛ったりしていますが、あれが開いたような状態で育つわけです。
だから単位当たりに植えられる苗の数が少なく、収量が少ない。
なんてことが農家に嫌われてきたのですね。

ところが味が断然いいものだから、高く売れるので、最近は大分生産農家も増えてきたようです。

ま、一番多く作られているのは「中手豊(なかでゆたか)」でしょうかね。これもそれだけで食べればおいしいのですが、「半立ち」と比べるとちょっと落ちる気がしますね。
中国産の落花生は、農薬を使っているせいか、きれいなものが多いですけどね。ま、やっぱり味がいまいちというか、いまにというか・・・・・

もし千葉の知人から落花生を貰ったら「なーんだ、落花生か。ポリポリ・・・」なんて言ってないで、半立ちだったら、高級品種ですからね、仏前に備えて有難くいただきなさいね。


自家干ししたやつを煎るのが大変なんですね。業者にやってもらえばいいのですが、当然お金を払わないといけないし、いちいち持ち込むのも面倒だし・・・・・
我家では毎年、殻をむいた状態でフライパンで煎ってます。塩を振りかけて、まだ温かいかりかりのやつを食べると、おいしいのおいしくないのって、どっちやねんということになります。

あっというまにカロリーオーバーとなって、天高く豚肥ゆる秋ということになるのであります。

この記事へのコメント

浜えくせる
2018年10月23日 00:49
落花生のボッチとか、半立ちとかという表現を初めて知りました。半立ちって、誤解を招きそうですね。
千葉の落花生は、お祭り、イベントがあると、都内でも神奈川でも売られているのを見かけます。
ブラジルでは、ピーナツはアメンドイン、アーモンドはアメンドアと表現します。
新潟出身の母親はピーナツをヂムグリマメ(地潜り豆)と呼んでました。
2018年10月23日 07:49
ぢむぐりまめ。なるほど、地に潜りますからね。落花生と発想は同じですね。初めて聞きました。
歳をとっても知らないことはまだまだ多いですね。