不死身の特攻兵

モリとカケ問題で、森友がうやむやに終わったと思ったら、加計学園も地震と、サッカーのどさくさにしゃかしゃかと記者会見をして、ごまかしてしまいました。

何の説明もなく、謝ったようで、あやまってない会見は、安倍首相、麻生大臣、菅長官、みんな同じ手法ですね。

加計学園の渡辺事務局長ってのが、嘘をついたということで、とかげのしっぽ切りで終らせようということなんだけどね。
時の総理大臣と学園の最高責任者を巻き込んだウソだとすれば、減俸10%ってのはずいぶん軽いね。

渡辺氏は「天下の大ウソつき」という称号をもらって、学園側では金バッジでももらえるのかな。ヤクザと一緒だね。
刑務所でお努めしてくると、「兄貴、ごくろうさんでした」なんてね階級が上がったりして・・・・

そうでなければ、生活のためにいやいや因果を含められたか・・・・そうだとするとサラリーマンの悲哀というか、なんともはやお気の毒です。

ま、生活のために目をつむってきたか、あるいは情報を知らされなかったために盲目的に組織に従ってきたか、そんな例は日本にかぎらないようで・・・・

ナチスの悪名高いゲッペルスの下で秘書として働いて、106歳まで生きた女性ブルンヒルデ・ポムゼルの証言の映画が、東京で公開されています。題名は「ゲッペルスと私」。監督はナチスに占領されていたオーストリア人の監督。

彼女は映画の中で独白します。「今の人たちはよく言う。「自分たちがあの時代にいたら、もっと何かをしていた。虐殺されたユダヤ人を助けたはずだ」と。でも、彼らも同じことをしたと思う。当時、国中がガラスのドームに閉じ込められ、みんな巨大な強制収容所にいたのよ」
画像

(写真と記事は「毎日新聞」より)

バイゲンザマー監督は「彼女は、過ちは認めるが、最後まで自分には罪はないと言い続けます。自分はゲッペルスの下でタイプを打っていただけで、ナチスがあれほどのユダヤ人虐殺をしていたなんて、戦後になって知った」と言っていまして、「自分が同じ立場だったらどうしたかを考えるために、この映画を作った」と言っています。

「いまの右翼政治家は大きな声でとんでもないウソをつくほど人気を得る。うそが史実を消すことが私には耐えられないので、あの時代の映像を見せ続けたい」とも言っています。

日本が太平洋戦争に突入した時も、結局だれに責任があるのかはっきりしないまま、うやむやに終わっており、確かに、ひとりひとりが、その時に何をしたか、何ができたか、自分ならどうするかを考えることが大事だと思います。

そんな時、作家の鴻上尚史がいい本を書いてくれました。
「不死身の特攻兵」という本です。講談社現代新書
画像


あの作戦としては劣悪な「特別攻撃隊」の隊員に選ばれ、「必ず死んでこい」と言われながら、9回出撃して、9回とも生還し、陸軍参謀に「この非国民め、こんどこそ死んで来い」といわれながら、「死ななくてもいいと思います。死ぬまで、何度でも出撃して、必ず爆弾を命中させます」と逆らい、92歳まで生きた佐々木氏さんのインタビューを中心に構成されています。

当時は、現場では特攻攻撃は低空で飛んでいくために、爆弾に威力がなく、上から落として甲板に穴をあけるほうがはるかに現実的だとか、あるいは跳躍弾(水面に石をなげたときのように、水面を跳ねるように走っていく爆弾)のほうが、船腹に穴をあけやすいなど、反対意見も多かったようです。

徹甲爆弾の開発がうまくいかず、参謀本部は自分たちの保身のために特攻攻撃を進言したという話もあるようです。
しかも攻撃に使われたのは、我々が思っているゼロ戦や隼のような戦闘機でなく、九九双軽といわれる鈍重な爆撃機を使い、しかも爆弾を積めるだけ積むために機関砲も外し、いっさい攻撃設備は外して、飛ぶわけです。
敵機にみつかればそれでおしまい。ま、護衛機はつきますがあまり満足のできない護衛だったようで。

それで、先端に撃針をつけ敵船にあたったら起爆するという仕掛けで、爆弾を積んでいながら、自分では爆弾投下できないように改造されていて、ようするにぶつかるしかないわけです。しかもぶつかってもそれほど効果は期待できないと・・・

そんな中でも佐々木さんの上官も、内緒で爆弾投下できるような改造方法を仕入れてきたり、現場の人たちはなんとか、犬死は避けたいと努力するわけですね。

死ぬのはやぶさかではないが、意味のある効果の高い戦い方をしたいというわけですね。

まさか、9回も出撃して9回とも帰ってきた人がいたとは驚きです。あの時代にもこんな人がいたとは・・・


興味と時間のあるかたは是非読んでみてください。



この記事へのコメント

浜えくせる
2018年06月25日 23:27
会見報告をねつ造したということで済ますようですね。
それにしては罪の意識が希薄ですね。
実は会見していたのは事実では・・・と疑いたくなります。
はたやん
2018年06月26日 08:46
事務局長がニヤニヤしながら嘘をつきましたと謝る姿は絶対に許せません‼
・・・が、税金の無駄遣いではない民間同志の親しい間柄であれば、忖度・斟酌・配慮・気遣いは普通にある事であって‼
小規模の地公体でも同様に税金の使い方の問題なのに、メディアが報道していないだけで普通にある事であります‼
2018年06月26日 09:25
会見をしていたのは、「事実だ」と私は認定しております。何の証拠もありませんが・・・証拠もなくて断定できるところが庶民の床屋政談のいいところです。今後の選挙などについてもその前提でやりたいと思います。庶民の武器はあの薄っぺらい紙しかありませんからね。無駄と知りつつ入れる紙
2018年06月26日 09:28
一般生活においては忖度は必要なことだと思いますが、権力者がそれを前提に動くのはあってはならないことです。
今週の標語「洗濯はしても忖度はするな」