エジプトレポート(その4:アブシンベル)

夜のうちに船はどんどん進み、朝にはアスワンにとうちゃことなりました。

アスワンというと、アスワン・ハイダムというのが、オイラの高校生の頃に完成となって、エジプトの農業、電気に大いに役にたってかの国の発展に大きく寄与したのでありますが、そのせいでアブシンベル神殿という遺跡が水没することになり、ユネスコが世界中から募金を募ったので有名ですね。
確かオイラの中学だか高校にも募金の話がきていたような気がします。オイラが募金をしたかどうかというのは記憶に残っておりませんが・・・・・

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これが当時の写真なんですが、驚くのは水面が神殿の足元まで来てしまってるということなんですね。
ダムをつくる前に等高線をチェックすれば、こうなるのは目に見えているのに、こんなになってから慌てたということなんでしょうかね。

あるいは、エジプトとしては国家の経済発展が最優先で「遺跡?しようがないじゃん」ということだったのかもしれません。現に他の小さな遺跡はたくさん沈んだようで・・・
ユネスコが慌てて「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれい」と言ったのかもしれませんね。
ま、ともかく、人工の丘を作って、60mほど上に移動したらしいです。ブロックに切って、持ち上げてから再組立てということですね。

この場所が、たいへんなところで、船はアスワンでストップ。ダムがあるのでこれ以上いけません。
バスに乗って、280Km、往復560Kmを日帰り旅行です。朝の4時半出発。
朝食はサンドイッチをバスの中で・・・・
途中で軍だか、警察の検問が2ヵ所ほどありましたが、信号はほとんどなく、サハラ砂漠の中をまっしぐら。
サハラというのは現地の言葉で砂漠という意味らしく、砂漠砂漠ということですね。チゲ鍋みたいなものですね。
片道3時間半くらいで、現地にとうちゃこ。バスにしては、すんげえスピードでした。

これがアスワン・ハイダムによってできたナセル湖。
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ナセルは当時の大統領の名前です。
レセップスが作ったスエズ運河の権利をイギリスとフランスが独り占め、いや二人締めか・・・・
ナセルがそれを戦いとって、その通行料でこのダムを作ったというのですから、エジプトにとっては英雄です。

小学生の頃「なせばなる、なさねばならぬ何事も ナセルはアラブの大統領」なんてことをよく冗談で言ってましたっけ。

エジプトは1958年にシリアと連合して、「アラブ連合共和国」という国を作っており、ナセルはそこの大統領だったのですね。
間にサウジアラビアとかヨルダンとかいろいろな国があって、飛び地でひとつの国というのは珍しい。やっぱり無理があったのか、1961年には早くもシリアが離脱。1971年から「エジプトアラブ共和国」という名前になってます。

さてさて、ともかくそのナセル湖のほとりのアブシンベル神殿。
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「ひえー! で、で、で、でっかいー!」
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これは、この神殿を作らせた、かの有名なラムセス二世。彼の時代は相当王権が強かったらしく、ものすごい建設ラッシュだったらしいです。

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しかも奥さんが40名、子供が200人だとか。そういえば、モーゼがイスラエルの民を連れてエジプトを脱出したのもラムセス二世の頃でしたね。奴隷同然の彼らはたまらなくなって逃げだしたのでしょう。
この入り口にも首を繋がれた奴隷のレリーフがあります。
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例によってはやぶさ丸の像もあります
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ま、とにかくでかい。ほっかいどーもでっかいどーだけど、エジプトもでっかいのだ。

この像は高さ20mだというけど・・・・えーと奈良の大仏は台座をいれて18mという話だから、あまりかわらないか。
大仏は胡坐をかいているから、立つと大仏の方が大きくなるのかなぁ。

こちらは小神殿。
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中はどちらもカメラ持ち込み料取られますので、フラッシュ禁止だし、絵葉書を買いました。

ま、あの神、この神、ちり神、ハニカミ、いろいろな神さんがいろいろなことをしておられて、よくわかりません。

またまた、3時間半かけて船に戻ってまいりまして、本日は終了。朝早くでましたが16時くらいになりました。
オプショナルツアーでイシス神殿を見に行く元気な人たちもいましたが、老人たちは船のベッドでやれやれ。

船の中は、毎晩いろいろな催しをやってくれます。ビンゴ大会だとか、
ま、例によってベリーダンスだとか・・・・・
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日本のおばさんも負けてはいません。
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うーむ、負けてるか。

あるいはタンヌーラと言われる旋回ダンス。これは男の踊りです。
でかいスカートと2つか3つ、はいて、高速でぐるぐる回ります。10分くらい回り続けて平気な顔をしてます。

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スカートがフラフープのようにだんだん上にあがってきて・・・・
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ついには上に抜けてしまいます。
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頭の上でぐるぐる回し、「おめでとうございます」。染の助・染太郎かい!

この旋回ダンスはトルコも有名ですね。トルコではセマーといいますが、セマーはもっと宗教色が濃く、回っているうちに、恍惚となって倒れるひともでてきます。

なーんて、口でいってもわかりませんので、興味のある方はユーチューブにて、
これがタンヌーラ
https://www.youtube.com/watch?v=mpeWgB-Cd00
こちらがセマー
https://www.youtube.com/watch?v=Du-3BDkiTg0



そして、別の日には、ヌビア族といわれる、先住民族のような人たちのショーもあります。
ヌビアンダンスとか
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これは原住民の格好をした人が、観客を連れだし、
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いろいろなゼスチャーとともに、
「〇×/・*+%&$#!」とヌビア語で呼びかけ、その通りにマネさせるゲーム。うまくマネができないと、柱にくくりつけられます。みんな大笑い。

・・・てなわけで、夜もあまり退屈せずにすみます。

この記事へのコメント

浜えくせる
2019年02月06日 00:05
船で航行中も船内でショーやビンゴなどあるのは良いですね。
ベリーダンスは川崎や横浜のフェスタで見る機会が増えました。ベリーダンスのベリーとは、腹という意味ですから、お客も腹を見せなきゃだめですよね。
浜えくせる
2019年02月06日 00:14
タンヌーラとセマーの紹介、ありがとうございます。
YOUTUBE見ました。
タンヌーラ、よく目が回らないものですね。
3年前腰痛で3か月入院していて、退院直前病室が上下、左右に回り出す現象になり、
今度は精神の病かと驚いたこともありました。
2019年02月06日 08:44
ははぁ、ベリーというのは「腹」という意味ですか。腹回りには、私もいささかの自信があるので、舞台にでればよかったですね。
めまいについては私も1年前に耳が聞こえなくなったときに、ひどいめまいを経験しました。部屋も天井もぐるぐるまわり、立ち上がれずどうなるかと思いましたが、急に聞こえなくなった影響だったようで、いまはなくなりました。T大学の病院でやたら検査されましたが、その中で耳にエアーを吹き込まれると、めまいが起きるということを知りました。検査員に右回りですか左周りですかと聞かれ、「あほか、めまいに右も左もないやろ」と思いましたが、よく注意すると右回りでした。人間の感覚というのは不思議なものです。部屋が上下に回るのはすごいですね。