うんうん運慶

上野の国立博物館の運慶展、今月26日までということなので、今のうちに行っておこうと行ってまいりました。今月はなにかと行事・約束事があるのでそのうちに忘れてしまいそう。

運慶というのは、なにか鎌倉仏教とともに出てきたイメージがあるけど、奈良仏教の仏像もたくさん作っているのですね。

オイラが見る気になったのは、ポスターなどに出ている、この「無著菩薩像」。この看板の左側の人ですね。
この像を見たかったのです。
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開場の9:30に行くとすでに切符売り場が行列です。なにしろ、人のことは言えないけど、爺いと婆あばかりなので、時間がかかります。
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切符を手に入れたときには、すでに9:45。さっそく展示館の方に急ぎます。
本館の前を通り過ぎて
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左側の平成館の方へ・・・・わわ!もうすでに20分待ちの行列が・・・・・
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それでも感覚的にはそれほど待ったという感じでもなく、館内にはいれました。

ま、しかし、問題は館内が完全撮影禁止なので、皆様に説明することができません。
どうして日本の美術展は撮影禁止のところが多い(というか、ほとんど)のでしょうね。三脚たてて、一眼レフでリフレクターも立てて撮影すると見学者の邪魔になるだろうし、それで海賊版の写真集でも出されたら利益に響くからということなのでしょうか。デジカメでちょっと撮るくらいは実用上の被害はないと思いますけどね。
オイラなどはともかく、美術の学生・仏師の卵などはいろいろな角度から写真を撮りたいのではないでしょうか。
ルーヴルとか、オルセーなんかは「自由に写真でも模写でもして、芸術の発展に寄与してください」と書いてあるのにね。

・・・というわけで、例によって、絵葉書で雰囲気を見てもらおうかと・・・・
当然、大日如来だとか、地蔵菩薩とかいろいろありましたが、オイラはやっぱり一番惹かれたのはこの「無著菩薩像」・・・・
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何か、荷物を持っておられます。もうすぐ12月ですから♪くれーの大事な贈り物とお歳暮をもってきたわけではなさそうですが、真正面から尊顔を拝しますと、やさしい顔でありながら、心を射抜くようなまなざしで、見ていて飽きません。ためいきの傑作です。
他では、やっぱり運慶のダイナミックさを生かしているという点で、四天王像でしょうか。
広目天、多聞天、毘沙門天、増長天、えび天、ごぼう天などなど・・・・
やっぱり弟子の快慶よりは一段上のようです。
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また、この四天王に押さえつけられている鬼の表情がそれぞれいろいろあって、おもしろいのです。
本当に苦しそうにしている鬼もいますが、マッサージしてもらっているようにのんびりした顔の鬼もいます。
仏師もこういうところでちょっと遊んでいるのでしょうかね。
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「ま、こんなところかなぁ」と最後の部屋にきましたら、期待以上の展示品。
なんと、天燈鬼と、龍燈鬼の両鬼がいるではあーりませんか。

「うーお久しぶり!元気?」
中学校か、高校か美術か、歴史か覚えておりませんが、教科書で見て、なかなかこころ惹かれるものがありましたが、予想外にこんなところでお目にかかるとは。
これは天燈鬼。
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運慶の作ではありませんが、最後にサプライズのプレゼントをもらったような大感動。

龍燈鬼のお尻の筋肉を是非写真で見てもらいたかったのですが、なにしろ絵葉書。当たり前の構図しか撮っていません。

(後日談:今日(11月3日(金)の朝日新聞天声人語に、東大の石井教授がこの龍燈鬼のお尻の筋肉、中臀筋について、ここを鍛えれば横に動かされにくいと解説されている旨、書いてありました。それでそのサイト「運慶学園」をみたら、お尻の筋肉の写真が出ていました。石井教授によると、千代の富士がこんな中臀筋だったらしいです。以上、余計なことですが。http://unkei2017.jp/gakuen/ishii )

京成の駅においてあるパンフレットに100円の割引券がついていますので、正規料金1600円のところ、1500円。
無著菩薩像と四天王だけで、十分、元はとれたと満足しておりましたが、最後の天燈鬼・龍燈鬼でオマケをもらったようなもの。
ものすごく儲かったような気分で出てきました。もうかった展示会は久しぶり。

上野のお山はかならず、このアンデスフォルクローレの演奏をやっていますね。ほかの音楽はあまり見たことがない。
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ケーナもサンポーニャももっているのだけどね。なかなかこんなきれいな音はなりません。「ぐやじー!」

上野東照宮の前を通りかかりますと、「ダリヤ展」まだやってますとの看板。
なんでも10月28日で終了のはずが、天候のせいか、まだ咲き誇ってますので11月5日まで延長しますだって。

そうかそうか、これも何かの縁と入ります。ここは東照宮ボタン苑の場所だね。なるほどダリアもやっているんだ。
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残念ながら全部はお見せできませんが、最後に「ジャパニーズ ビショップ」日本の大僧正というかくそ坊主というかどうしてこんな名前になったか不思議なほど派手な品種。
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きょうの上野のお山はなかなか大満足なお山でした。

この記事へのコメント

omachi
2017年11月03日 18:25
運慶展を観た方にWEB小説「北円堂の秘密」をお薦めします。
グーグル検索にてヒットし、小一時間で読めます。
少し難解ですが面白いです。
18パートを順に追えば思考力を試せます。
2017年11月03日 21:38
なかなかの労作のようですね。WEB小説は読みなれないので(文頭の文字位置などですね)、少しづつ読んでみます。