昆虫か深海か

このまま行けば、人類が食べ物がなくなるのはそう遠くない未来にあることらしい。その前に、キリギリス生活で遊びまわっている風船屋は人類とは関係なしに、窮乏・飢渇する可能性もあるかも・・・・・

もっとも、キリギリスは、働こうが、遊ぼうが冬の前に産卵して、子孫を残しつつ死んでしまうということらしい。ほんでもって、一生懸命働いている(ようにみえる)アリさんも、働きアリは2,3か月で入れ替わっているらしいのですな。アリがキリギリスを馬鹿にしつつ必死になって働いて、ある日気がついたら、「アリッ?」というまもなく死んでいるわけです。

あ、今日はそんな話をするわけではなく、人類の食糧危機の救世主として注目されつつある、昆虫食については、いずれ試食の機会を探すとして、マグロ、サンマなどがだんだんと不漁になってきておりますが、最近、農林水産省の関係者でささやかれている「いざとなったら、深海魚」と言う合言葉(うそですけどね)を確かめるべく、上野の国立科学博物館に調査に行ってまいりました。
なにしろ、9月末で特別展「深海」が終わるということらしいですし、オイラは明日から安倍君の渡米に勝るとも劣らない重要な行事があるので、行くのは今日しかないのであります。

ダイオウイカが一つの目玉であるような宣伝がされておりますが、オイラはとにかくデメニギスを見たい。できれば食べたい。ということなのでごぜえますです、はい。

深海といってもいささか幅がひろうございまして、一応の定義は200mより深いと深海というのであります。東京湾にも東京海底谷という深い谷がありまして、一番深いところで1000mはあるらしいですな。
勝山あたりからだんだんと深い谷が始まっておるのでございます。
だから、洲崎沖とか、館山沖あたりで、クロムツ・アカムツなんかを釣っていると、「深海釣り」ということになるのですな。

ま、しかし昔はムツの中ではクロムツが一番上で、アカムツ、シロムツ、バラムツ、アブラボウズなんてことになるのですが、最近はアブラがのっていればいいという話になってきまして、アカムツなんかが、ノドグロと呼ばれて人気が出てきておりますね。そうなりゃアブラボウズという行きつくとこまで行って、下痢をするというしか道がないのであります。あたしゃ今でもクロムツのほうがうまいと思うし、マグロもトロよりは赤身が好きですけどね。

ま、ノーガキはともかく、マグロが減り、ウナギもアナゴも減り、サンマも減ってきた今となっては日本人は深海魚に行かざるを得ないのでありますね。
まぐろ・うなぎ・サンマのうまさを世界に特に中国人に知られたのは痛かった。

深海魚は顔のグロテスクさから、まだそれほど食べられておりませんが、これは日本人だけの秘密にしておかないといけません。

すでに、ムツ類をはじめとして、メダイ、キンメ、アコウ、あんこうなどは立派な深海魚なんですけどね。
最近は、ノロゲンゲなんてのが、おいしいとささやかれておりますが、決して中国人の前では口にださないように。

まだ関東ではあまり店頭に出ておりませんが、日本海側では普通に魚屋さんで売られております。表面がちょっとズルズルで、ま、女性の好きな?コラーゲンもたっぷり。でも、コラーゲンというのは皮膚表面の保護はするかもしれませんが、顔の形まで変わるわけではないのですけどね。
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さてやってまいりました、上野のお山、国立科学博物館なのであります。
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シルバー割引なんてものはなく、70の向学心に燃えるじじいからも1600円をふんだくるのでありました。
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ましかし、はいるまでは、わくわくわくわく、とにかくデメニギスの実物を見たいと、その一心の純情なGGなのでありました。
デメニギスというのは、最近はテレビの映像でも出てきますが、ハイビジョン映像でも、何がどうなっているのか、よくわからないのでありますね。鉄腕アトムの漫画に出てくる宇宙船のような顔をしております。

入り口を入ったとたんに、いろいろな映像のオンパレード。
いきなりデメニギスが出てきたので、思わずカメラを出してパチリ。同時に係員が「映像は撮影禁止になっております」だって・・・・へー
それでも撮ったものは消せともいわれず・・・・
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1600円もとっておいて、何が著作権だよと思うけどね。

ま、なんといいますかね。チケットにもポスターにも「深海魚」とかかずに「深海」と書いてあることにもっと早く気がつくべきでしたね。

魚の展示が思ったよりも少ない。はっきりいって、これは詐欺です。半分は地震のお話。
地震はなぜ起きるか。東日本大震災の後に海底にできた亀裂をカメラに撮ってきましたなんて言われてもね。おらっちは魚にしか興味ないのよね。

しかも、深海魚の一部は生かしてあるのではないかと・・・・
できればデメニギスの生きた姿を見たいとせつにせつに希望しておったのですがね。
生きたのは1尾もなし。みーんなホルマリン漬け。生姜の甘酢漬けは好きだけどね。深海魚のホルマリン漬けはあまり好きじゃないのよね。

映像でみても、
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図鑑の写真でみても、
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どうも目とそのドームのあたりがはっきりしないのよね。
深海にすんでいて、望遠眼が上を見ていて、獲物をとるときは目が前を向くという・・・まるで潜航艇のような眼の部分がどうなっているのか・・・・・
動いている実物をみればわかるかと思ったんだけどね。映像と、ホルマリン漬け。
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こんなの見てもよけいわかんないじゃん。

しかし、現代の技術をもってしても深海魚の動態展示というのはできないのかねえ。
もっとも500m程度の深海でも50Kg/cm2 の圧力だからね。それだけの圧力をかけた水槽というのは無理かね。やれやれ・・・・

ダイオウイカもね、本物の標本がどてっとおいてあるのかと思ったら・・・・
作り物だものね。
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足をちょんぎった標本もあるけどね・・・・
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なんだか、水害にあった座布団みたいだね。
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これはいつも釣りでお世話になっている、南極オキアミ。こんなのいちいち言われなくったってエサ屋に行くといやというほど売ってるけどね。
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このへんの魚はうまそうだけどね・・・・
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ひとくちに深海魚といってもエソの仲間にはすごい顔のやつもいるからね。
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こういうのを食べるためには、多少の慣れが必要だね。もっとも浅場に住むマエソなんてのは、獰猛な顔をしているけど、かまぼこなどにいれると最高級だからね。
こんな顔したちょうちんあんこうだってすでにおいしいおいしいと食べちゃってるものね。
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いま、若い女性に人気のあるグソクムシ。1年間エサを食べなくても平気なんだって。
ダンゴムシみたいにくるくるなるのが可愛いと女子に人気。オイラだってクルクルなれるけどなぁ・・・・
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あとは、クリオネと並んで最近女子人気急上昇中のメンダコ。
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あとは、深海潜航艇の展示や、海底探査船の展示です。
しんかい6500
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ま・・・ね、おもしろくないこともないような気もするけど、ちょっと魚に関しては詐欺だな。
先日BS朝日かなんかでやってた、サカナくんがやっていた深海番組のほうが、はるかに面白かった。

科学博物館も、今年といい、一昨年のものを昨年使いまわしていたことといい、ちょっと阿漕な企画が目に付くね。もっともこのチケットで一般展示も見られるから、それを考えると安いけどね。
ま、しかし、フーコーの振り子をじっとみていても疲れるからなぁ・・・・・

てなわけで、ちょっとがっかりの博物館でありました。
もっとも魚より地震が好きという方はその限りではありませんね。

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