東海自転車旅(その5 清水ー三島)

朝、出発前にホテルのおかみさんに、「次郎長の生家はどちらのほうですか」と聞いたら、「この裏の川に沿っていけるとこまでいったら、そこが(みなと橋)だからそれを渡ってどーのこーの」と教えていただきました。


ま、清水湊といえば清水の次郎長だからね、大政・小政の声がするか、森の石松が「寿司食いねえ」といってくれるかどうか、あとはだれだ、大前田英五郎なんてのは違うか。法印大五郎はいたかな。
とにかくちょっと見てみましょう。なければないでいいけどね、という軽い気持ち。

えーと、川に沿って、行けるとこまでか・・・・どんどんとにかくいけるとこまで。まだいけるね・・・

ついにT字路にぶつかり、これ以上行こうと思ったら民家を通り抜けないといけません。ま、頼めばいけないことはないのだけどね。
そこで右をみますと橋がありましたので、ほいほいと渡りまして、えーとたしかこのへんに「次郎長通り」があるはずと探しても、うろうろ探しても見当たりません。
ちょうど店先を掃除していたおかみさんがいたので聞きますと「え、次郎長はあの橋をわたって、その先の信号を右に曲がって、いけるとこまでいって・・・・」と言うご説明。次郎長のおかみさんのお蝶のように気風のいいおかみさんでした。

結局、最初にぶち当たったところは、そこを左に曲がって50mほど先のクランクを右折ということだったんだね。
そこで再度、いけるとこまでいってみなと橋を渡ると、おーありましたがな、次郎長通り。
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すぐにわかるかと思いきや、ぜんぜんわからず、また地元の人に聞いたら「あぁ、行き過ぎてるよ。もっと戻らなくちゃ」と指さす彼方。
なんだか、朝から疲れるなぁ・・・・
見つけたところはこんなとこ。改装工事中でシートをかぶっておりました。これじゃあ、わからんわ。
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時間も早いし、もちろん工事中で見学はできませんので、チャリ子をおいて記念撮影。
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別のところにあった、次郎長が始めたという船宿。なかなか立派な建物です。
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なんだかんだで小一時間ロスしてしまいました。

気を取り直して、交通量の激しい1号線の路肩を、山と海とに挟まれて走ります。
このへんはちょっと海から離れるともう山なので、昔の東海道もここを通るしかなく、清水宿、興津宿・由比宿、蒲原宿と続きます。

1号線を走っていると、途中で自転車道の案内があったので、そちらに移動。
最初はなかなか広くて気持ちのいい道路なんですけどね。
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いつも笑ってしまうのが、立派な自転車道があるところは「こちらが自転車道」という案内板がしっかりしているのですが・・・
そのうちにだんだん狭くなってきて・・・・・
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興津と由比の間ではついに、こんなところに連れ込まれます。
なかなか静かなスポットで癒されますけどね。
東名高速の下ですね。
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しばしの休憩・・・・
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なかなかいい石のある海岸でした。
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こいつなんか、「東京ミネラルショー」に出すと売れるかもしれないな。
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そのあとは、道なき道をあっちにいったりこっちにいったり・・・・・
何しろ東海道本線・国道1号・東名高速がならんでおりますのでね、自転車のことなんかしらんわいという状態。
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ようやくなんとか由比港に到着しまして・・・・
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この季節、由比といえばサクラエビ。何はともあれサクラエビ。友はなくともさくらえび。
港の前に「浜のかきあげや」というのがあります。
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朝獲れの生さくらえびなんてのは地元でしか食べられないからね。
さっそく注文。
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富山の白エビってのはいちいち殻をむいて刺身にしますけどね。こちらのはひげだけとって食べます。
このひげを取る技術がありまして、どんぶりにエビを入れて、割りばしでかき混ぜるとうまく箸にからまってヒゲが取れるということになっております。
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殻があたっていやだという人もいますがね。オイラはあまり気にならなかったね。おいしくいただきました。
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後半は、テーブルの上においてある、エビ出汁をかけて、お茶漬け風で・・・・・
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幸せな気分で昼食が終わりました。うーまんぞくまんぞく。ポンポン

さて走り出そうと自転車にまたがりましたが、先ほどまで曲がりなりにも続いていた自転車道がないじゃあ-りませんか。
目の前には国道1号のバイパスがあって、路肩の白線も狭く、バイパスですから、トラックもダンプもローリーも高速並みにギンギンに飛ばしてます。

呆然として脇をみるとライオンズクラブの立て札があって、「1号線バイパス、自転車・歩行者通行禁止」と書いてあります。
あちこち探しても、自転車はこちらという案内なありません。
どこを走れというんだよ。ライオンズクラブ!
禁止・禁止だけ書けばいいというものではないのだよ。
仕方がないから、そのままバイパスを無理矢理走ります。「うへー怖いよー」
ま、禁止と言ったって警察の看板じゃないからね。いくらライオンズといったって、こちとらタイガースファンだぜ。

由比から蒲原までそのまま走りますが、とにかく高架の道路ですので、高速まがいのスピードで脇をどんどん走ってます。
はばよせしてくる奴は、ある意味集中しているから大丈夫だけれども、うつらうつらしているのがいると怖いんだよね。天気もいいし・・・・
命をかけるほどの遊びではありませんし、市街地も見えてきましたので、蒲原ICで一般道におりまして、富士川を渡って・・・・
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しばらくうろうろ走っていると、自転車道発見!
海の堤防の上が自転車道になっておりました。

「んもう・・もっと早く教えてよ」
ないときは全然ないけど、あるときは、こんなに無駄に広い自転車道。堤防の上だからね」
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しばらくは気持ちよく走れます。地元のサイクリストと行き会いましたので、「あの由比のところは自転車道はあるのですか」と聞いたら、「あぁあそこは切れていますね」・・・やっぱりね。

田子の浦港のところで、自転車道は行き止まり。
田子の浦公園
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ミニ富士山に登ると、抜群の展望です。うわぁー気持ちがいいや。
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残念ながら富士山は上半身が雲で隠れています。
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   田子の浦ゆ うち出でてみれば眞白なる 富士の高嶺は雲に隠れつ(盗作)

田子の浦で、いったん一般道に出ても、自転車道はありますと地元の人に聞いていたのですが、港の周りをうろうろ探してもわかりません。
結局、東海道線が見つかったので、ええい、これと並行にはしればいいんじゃろと県道308号を走ります。

途中で護岸堤防の自転車道が見えましたが「ふん、お前なんかもういいんだよ。あっちに行ってな」

とりあえずの目的地の三島にとうちゃこ。
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三島に到着すれば、三島女郎衆が三味線抱いてお迎えあるのかと思いましたが、うんともすんともありゃしません。
到着記念に、一泊して女郎衆を総揚げして「のーえ節」でどんちゃん騒ぎもいいのだけどね。

♪富士の白雪ゃノーエ
富士の白雪ゃノーエ
富士のサイサイ白雪ゃ朝日でとける
とけて流れてノーエ
とけて流れてノーエ
とけてサイサイ流れて三島にそそぐ
三島女郎衆はノーエ
三島女郎衆はノーエ
三島サイサイ女郎衆はお化粧が長い
お化粧長けりゃノーエ
お化粧長けりゃノーエ
お化粧サイサイ長けりゃお客がこまる
お客こまればノーエ
お客こまればノーエ
お客サイサイこまれば石の地蔵さん

ま、でも女郎衆がいないと騒ぎようもありませんので、ひとりさみしく自転車をたたみます。

さすがにかわいそうに思ったか、富士山がちょっとだけ見えました。

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村上春樹風にいうならば、上半身、ブラジャーの左半分が外れたような富士・・・・
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ここまでくれば、あと東京まで175Kmなんでね。一気に走るという選択肢もありますが・・・・
伊豆半島をどうするかですね。♪あなたとー越えたい、あえぎ声・・・じゃなかった、天城越えといくか、
それとも、きっちり一周、怒涛の温泉巡りといくか、しばらく考えます。

・・・ということで、三原からこだまに乗って帰ってまいりました。ちょーん。

ここまでくると、もうジパング倶楽部は使えないのよね。残念

そんなこんなで、いままで走ったところはこの赤線部分であります。
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この先、伊豆半島はともかく、横浜・東京を通り抜けるのはあまり気が進まないねえ。
ま、いいや。なるようにしかならないし、行き当たりばっ旅で。

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