みやこ物語(4) 三線 篇

琉球音楽。いいですねえ。あの独特の裏声。最近は欧米でも「ジャパニーズ ヨーデル」と言われて、夏川リミさんなんかも人気があるようです。


にぎやかな祝い唄もいいですが、あの独特の哀調を帯びた、旋律がたまらないですね。
日本の民謡は、小唄の系列が多く、七五調で七七七五が繰り返されますが、沖縄の歌は、八六調のものも多く、それがゆったりとしたムードを醸しだしています。
近世になって薩摩の支配を受けてから、七五調の唄が多くなってきたようですが・・・・

また日本の民謡は田植え唄とか刈干切歌、馬子唄などのように仕事の唄が多いのですが、沖縄民謡は不思議と仕事唄が少なく、自分の土地を称える唄とか、恋歌、別れ歌などが多いですね。それもなんとなくのんびりしている要因かもしれません。

また、西洋音階はドレミファソラシドで成り立っていますが、琉球音階はドミファソシドと、経過音は別として基本はレとラの部分が抜けております。

ドミファソシドと言ってみてください。ホラ、それだけで沖縄ッぽくなるでしょ?
BOOMの「島歌」の出だしはまったくこのままですからね。

この音階はインドネシアのペロッグ音階とよく似ているそうです。

那覇にコンパスの針をさして、鉛筆側を東京に置き、くるっと円を書くと南はマニラの辺りになり、香港は遥かに通り過ぎてしまいますからね。
東南アジアとの交流もさかんで、室町時代までは明王朝から冊封されていて、朝貢貿易していたらしいですから、中国から「沖縄は歴史的には中国のものだ」と言われたら、ちょっと面倒なことにもなりそうですね。

あるいは、今、スコットランドがイギリスから独立しようとしているように、沖縄が日本から独立するという選択肢もあるかもしれません。米軍基地にかんしては完全に犠牲になっていますからね。

・・・・・というような歴史的な背景はともかく、せっかく宮古島にきたからには、三線(さんしん)の勉強をしてみるかということで、三線教室にやってまいりました。

ヤマトンチュウ(本土人)は三線などは、日本の三味線を真似したんだろうと思っているかもしれませんが、違うのですね。
琉球王朝が正式に中国から教えを受けて、取り入れたものなので、皮のオリジナルのニシキヘビの皮をわざわざ輸入して、使っております。

日本の場合は庶民同士が見よう見まねで伝わったもので、ニシキヘビの皮なんて高価なものは使えず、川原乞食や門付芸人なんぞが、そこら辺の犬や猫の皮を剥いで作ったものなんですね。

三味線は庶民の楽器、三線は貴族の楽器というわけです。

当然、貴族の末裔の風船屋GGとしては三線をマスターせねばなりませぬ。

やってまいりました三線教室。
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三線と織物も教えている教室です。中にはいると織機がおいてありました。
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先生は「垣花綾美」さん。こんな人です。隣りで写っている白髪の爺さんは見たような気もしますが・・・・
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三味線と同じで弦は3本で棹は短い。
バチではなくて、こんな爪で弾きます。指先で弾くひともいますけどね。
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問題は、楽譜ですね。
各弦には上から順に名前がついております。
押さえない状態の解放弦で、それぞれ「合(ごう)」「四(よん)」「工(こう)」と呼ばれています。
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一番上、すなわち「合」の弦を順次押さえて行くと、「乙」「老」「下老」となります。
真ん中の弦は「上」「中」「尺」となります。上中下とならないところが難しい。
下の弦は、「五」「六」「七」となります。5,6,7と並ぶのなら開放弦は「四」にしてくれると楽なのですが違います。

「意味、わかんねーよー!」

しかも、尺の音が他の音より、ちょっとだけ高い。

「意味、わかんねーよー!」

他の音も厳密にいうと西洋音階からちょっとずれていて、それが独特の旋律となるのですね。

ま、とにかく伝統芸術ですから、理屈を言ってもしようがないのです。

ほんでもって、楽譜といえば、こんなのです。

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「工」と書かれていれば「工」のところを押さえる。「老」と書かれてあれば「老」のところを押さえるという具合に
押さえるところが書かれております。
こういう譜面を沖縄では「工工四(クンクンシー)」と呼んでいるようです。

中国の記譜法「工尺譜」を調整したもののようです。


だから楽譜というよりは奏法譜ですね。タブランチュァ。いわゆるTAB譜です。

今は、ギターの楽譜でもこのTAB譜が併記されているのがありますね。オイラは煩わしくて嫌なんですけど。
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初心者用の三線には、棹にこのようなカンニング用の印が表記されています。
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しかし、こんなものをいちいち見ていたら曲を弾けませぬ。
感覚で間隔を覚えるしかないのでありまする。

ま、しかし、そこは天才風船屋。たちどころに「涙そうそう」などマスターしたのであります。ふふふふ・・・
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調子にのって、飲み屋でも弾いているバカまるだし親父。
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この記事へのコメント

sazae3
2014年09月18日 06:44
アラァ~・・ドミファソシドって言ったら島歌野で出し・・って気が付きました。ありがとうございます。
天才風船屋さんですね、何事も・・・直ぐこなしてしまうのですねぇ・・・
バカ丸出しの親父・・良いですねぇ・・バカを披露しないで気取って居る親父は魅力ないわね。親父に限らないことですが・・・
お琴の楽譜を見せて貰ったことがあるのですが、これも超難しくて読み取れませんでした。
2014年09月18日 07:13
はは・・・ブログって便利ですね。音を出さなくていいですから、格好だけだと一人前でしょ。
ニシキヘビの皮のは高いらしいですから、ヘビ模様の合成皮の三線だと二万円くらいですから、買おうかどうしようか迷っております。せっかくの才能を開花させないと(笑)・・・