能登サイクリング(やらずの雨)
昨日の後半はザーザー降りとなり、なんとかホテルに転げこみましたが、本日は朝からかなりの雨。
「やらずの雨でありんす。もう一夜お情けを」と花魁も言っておりますので、今日は輪島で滞留することに・・・
サラリーマン時代は、日程制限があったから、雨で出発とりやめなんてことはなかったけどね。
なにしろ今は「サンデー毎日」だから、花魁のいいなりに居続け。
出発とりやめて、ホテルに延泊交渉したとたんに、小降りになったりして、皮肉なものです。そうなると(もっと降れもっと降れ)と思うのが不思議な心理。結果としては昼までは降ったりやんだり。
まずはホテルの傘を借りて、8時から輪島の朝市を見に行きます。
しかし、こんな田舎町で、一日時間をつぶせるのか心配ですね。本屋さんも見当たらないもの。
まずは朝市・・・・
ちょっとオバさんと眼を合わせると、「お兄さん見てってぇー」と必ず声をかけられます。気が弱いから、見ると結局買うはめになることがわかっていますので、横目でチラ見をしながら見て歩きます。
自転車旅で、漬物とか、生さかなとか、鯖のへしこ2本!なんて買ってもねぇ。まとめてクール宅急便という手もあるけど。
いろいろと暇なもんですから町を見て歩きます。自転車旅行でこんなに町歩きというのは初めてですね。
お、朝市のど真ん中に例の「サモトラケのニケ」え、え、なんで?
と近づきます。
ニケというのは、NIKE。勝利の女神なんですね。あのスポーツ用品のナイキのマークがこの羽根を拡げたところからきているというのは、あまりにも有名。
ルーブルにある本物は修復作業のため、2年ほどお休みするらしいから、どうしても見たいひとは、輪島にきましょう。
雨ざらしですけど、無料です。
建物には「INACHU COSMOPOLITAN」と書いてあります。イナ?チュウ?何それ。卓球?
これはルーブルのNIKEと同じスケールでコピーしてあるらしい。3.6mですからね。コピーとわかっていても迫力はあります。
しかし建物のドアは閉ざされていて、なにか様子がおかしい。ドアの貼り紙を読んでみると、自己破産申告したらしい。管財人が「勝手にはいっちゃいやぁよ」と書いてあります。
後で町の中をうろつくと、あちこちで稲忠の建物が閉鎖されています。
相当、大きな輪島塗の老舗だったようですね。こんな西洋美術にまで手をだして、挙句の果てが・・・
川柳の「売り家と唐風で書く3代目」を地でいったみたいね。
次に行き当たったのはここ。漆器会館
9時開館ですからはいってみましょう。
え?なに?もう飽きてきちゃった?
あのね、今日は一日ここで時間つぶすんだかんね。まだ9時だかんね。がまんしなさい!
1階が展示即売場になっております。キレイなおねえさんがにこっとして、「いかがですか」だって。
イカがって言ったってヤリイカとか、スルメイカ程度なら買うけど、ここに展示してあるのは、モノホン、本物の輪島塗ですからね。お鉢が1枚45万円、お安くなっておりますったってねえ。
200円払って、2階の資料館のほうに行きます。
いやーこれは面白かった。
いやはや勉強になりました。作品が1級品だしね。
「呂色」とはなにか、「蒔絵」とはなにか、「沈金」とはなにか、ぜーんぶ、わかちゃったもんね。
もう忘れちゃったけど・・・・沈金はわすれたけど、インキンならわかるど。
さーて、次はうろうろしていると、ありました!喫茶店。
スタバみたいな店じゃなくて、由緒正しき喫茶店。名前が「ペペルモコ」
ペペルモコ・・・・「望郷」か、ジャンギャバンのファンだな。となるとママではなくて、マスターか。
と入っていきますと、なかなかの美人ママ。 はは、やったぜ。
しかもなかなか趣味のいいジャズがかかっております。
コーヒーもまとも。
「ペペルモコ」という名前にしたのはご主人の趣味ですか?と聞いたら、いえ、亡くなった舅の・・・・というご説明。
なるほどなるほど。
いい喫茶店には、上品ないいお客(オイラのことね)がはいります。いいお客がはいると、美人お客もはいります。
雨の日に、喫茶店のガラス越しにストリートウォッチングをするとなかなか退屈しません。
道路の向こうは丸ゆべし800円也を売っていおるおばさん。
1時間ほど時間をつぶしたところで、「さーて次はどこに行こうか」
歩いている途中で、永井豪記念館というのもありました。あのハレンチ学園の作家ですね。ここの生まれだったんだね。あまり興味はないので、写真だけ。
通りのあちこちにこんなものが展示されています。「だんだら」だって。
説明が難しいので、まずは写真を見てください。
ダジャレだね。おもしろくないことはないけど、読んだ時のリズムが悪いので、あまりピンとこないな。
いずれにしても輪島の人達はこんな遊びをして楽しんでるのですな。文化度が高いぞ。
さてっと、お次はなんだ。「おっ足湯か」
湯楽里だって。
犬用の足湯もあります。「わんだふろ」だって。
向かいに座っていたオバさんが地元の方でいろいろ教えてもらいました。
「温泉付き民宿なんて書いてあるけど、みーんなここから汲んで行ってるのよ」
「暇なら、キリコ会館いきなさいよ。ちょっと遠いけど、自転車持ってるんでしょ。おもしろいよ」
「そのちょっと先にね、ねぶた温泉ってあるんだけど、これがいい温泉なのよ」
「え?ねぶた?青森みたいな名前ですね」
「ねぷたじゃなくて、ねぶた。ね・ぶ・た。寝豚。寝ているときに豚がここ掘れわんわんって言ったらしいよ」
「豚だから、ここ掘れぶーぶーじゃないですか」
「そうかもね。とにかくいいお湯でね。私も週2回は行っていたけど、500円から、800円になって、やめちゃったけどね」
なーんてね、ヒマだから幾らでも話が続きます。
なにしろまだ11時だからね。
オバさんのほうが、昼の用意でもあるのか、それじゃあと持参の座布団抱いてお帰りです。
さーて、オイラはと。輪島塗の容器を使っているメシ屋があればはいってみるか・・・
とはいったのが、漆工房長屋の中にある甘味屋さん。
お次は、輪島「やぶ」というそば屋。
先にデザート食べるってのはいかがなものかと言ってもね。
見つけた順番だから。
「波の花そば」というのを注文。冷やのかけの上に、小エビの天ぷら、おろしなどで、波の花を表現しています。
もちろん容器は輪島の塗り椀。
なかなかおいしい。昨日の珠洲製塩のソバの方が好きだけどね。
昼食が終った段階で、雨もやみましたので、傘をホテルに返しに行き、自転車で散策します。
10分ほど走ったところに「きりこ会館」
きりこというのは「切り籠」灯籠の略ではないかと言われており、能登半島の祭ではあちこちで使われます。
何か、秋田の竿灯、青森のねぷたを思わせるものです。原型がこちらにあって、北前船などの情報が伝播していったのかもしれません。
現物展示、写真、映画、模型など、さまざまなものが展示されていて、とてもひとつひとつ説明できません。
ともかく、適当に写真を並べておきます。
キリコを川に投げ込んだり・・・・映画なので、不鮮明。画面左に担ぎ手も飛びこんでいます。
女性の担ぐキリコもあるようです。
とにかく、能登のひとは祭と儀式を大事にしているようです。
1月の「田の神」祀り
それに続く「あえのこと」はよくTVなどにも取り上げられます。「饗の事」ですね。
ごちそうを用意して、田の神を家に招待するのです。
もうとにかく、やたらと行事があります。
この「あまめはぎ」というのは、秋田のなまはげの原型になっているような気がするね。逆かもしれないけど。
巫女みそぎ
年貢に取られる田の他に「隠し田」などがあって、2月の何日かに、死ぬほど飯を食う儀式「もっそう」
白い円筒形の型を使って、飯をもりあげます。
刑務所の飯を「もっそう飯」といいますが、このようなもりきりの飯を言うのですね。
そうかと思えば、大型の船凧を作って・・・・
実際に飛ばしたりしています。
本当にお祭り好きというか、連帯を大事にしているようです。
横綱輪島がこちら輪島の出身で、当地の誇りであるらしく、輪島の部屋が別にあります。
・・・・というところで、「キリコ会館」を出ます。
そんなに露骨にほっとした表情しないでよ。
この他に、重蔵神社とか、なかなかの神社などもありますけどね。
明日に備えて、これから温泉にはいることとしましょう。
14日からはじまる、「ツール・ド・能登」このホテルを予約している人も多いらしい。
ランドリーが1台しかないから、早く到着したほうがいいかもね。
洗濯30分、乾燥30分かかりますから、一度に到着すると大変なことに・・・
もっとも、洗わなくてもいいやという人はいいけどね。
「やらずの雨でありんす。もう一夜お情けを」と花魁も言っておりますので、今日は輪島で滞留することに・・・
サラリーマン時代は、日程制限があったから、雨で出発とりやめなんてことはなかったけどね。
なにしろ今は「サンデー毎日」だから、花魁のいいなりに居続け。
出発とりやめて、ホテルに延泊交渉したとたんに、小降りになったりして、皮肉なものです。そうなると(もっと降れもっと降れ)と思うのが不思議な心理。結果としては昼までは降ったりやんだり。
まずはホテルの傘を借りて、8時から輪島の朝市を見に行きます。
しかし、こんな田舎町で、一日時間をつぶせるのか心配ですね。本屋さんも見当たらないもの。
まずは朝市・・・・
ちょっとオバさんと眼を合わせると、「お兄さん見てってぇー」と必ず声をかけられます。気が弱いから、見ると結局買うはめになることがわかっていますので、横目でチラ見をしながら見て歩きます。
自転車旅で、漬物とか、生さかなとか、鯖のへしこ2本!なんて買ってもねぇ。まとめてクール宅急便という手もあるけど。
いろいろと暇なもんですから町を見て歩きます。自転車旅行でこんなに町歩きというのは初めてですね。
お、朝市のど真ん中に例の「サモトラケのニケ」え、え、なんで?
と近づきます。
ニケというのは、NIKE。勝利の女神なんですね。あのスポーツ用品のナイキのマークがこの羽根を拡げたところからきているというのは、あまりにも有名。
ルーブルにある本物は修復作業のため、2年ほどお休みするらしいから、どうしても見たいひとは、輪島にきましょう。
雨ざらしですけど、無料です。
建物には「INACHU COSMOPOLITAN」と書いてあります。イナ?チュウ?何それ。卓球?
これはルーブルのNIKEと同じスケールでコピーしてあるらしい。3.6mですからね。コピーとわかっていても迫力はあります。
しかし建物のドアは閉ざされていて、なにか様子がおかしい。ドアの貼り紙を読んでみると、自己破産申告したらしい。管財人が「勝手にはいっちゃいやぁよ」と書いてあります。
後で町の中をうろつくと、あちこちで稲忠の建物が閉鎖されています。
相当、大きな輪島塗の老舗だったようですね。こんな西洋美術にまで手をだして、挙句の果てが・・・
川柳の「売り家と唐風で書く3代目」を地でいったみたいね。
次に行き当たったのはここ。漆器会館
9時開館ですからはいってみましょう。
え?なに?もう飽きてきちゃった?
あのね、今日は一日ここで時間つぶすんだかんね。まだ9時だかんね。がまんしなさい!
1階が展示即売場になっております。キレイなおねえさんがにこっとして、「いかがですか」だって。
イカがって言ったってヤリイカとか、スルメイカ程度なら買うけど、ここに展示してあるのは、モノホン、本物の輪島塗ですからね。お鉢が1枚45万円、お安くなっておりますったってねえ。
200円払って、2階の資料館のほうに行きます。
いやーこれは面白かった。
いやはや勉強になりました。作品が1級品だしね。
「呂色」とはなにか、「蒔絵」とはなにか、「沈金」とはなにか、ぜーんぶ、わかちゃったもんね。
もう忘れちゃったけど・・・・沈金はわすれたけど、インキンならわかるど。
さーて、次はうろうろしていると、ありました!喫茶店。
スタバみたいな店じゃなくて、由緒正しき喫茶店。名前が「ペペルモコ」
ペペルモコ・・・・「望郷」か、ジャンギャバンのファンだな。となるとママではなくて、マスターか。
と入っていきますと、なかなかの美人ママ。 はは、やったぜ。
しかもなかなか趣味のいいジャズがかかっております。
コーヒーもまとも。
「ペペルモコ」という名前にしたのはご主人の趣味ですか?と聞いたら、いえ、亡くなった舅の・・・・というご説明。
なるほどなるほど。
いい喫茶店には、上品ないいお客(オイラのことね)がはいります。いいお客がはいると、美人お客もはいります。
雨の日に、喫茶店のガラス越しにストリートウォッチングをするとなかなか退屈しません。
道路の向こうは丸ゆべし800円也を売っていおるおばさん。
1時間ほど時間をつぶしたところで、「さーて次はどこに行こうか」
歩いている途中で、永井豪記念館というのもありました。あのハレンチ学園の作家ですね。ここの生まれだったんだね。あまり興味はないので、写真だけ。
通りのあちこちにこんなものが展示されています。「だんだら」だって。
説明が難しいので、まずは写真を見てください。
ダジャレだね。おもしろくないことはないけど、読んだ時のリズムが悪いので、あまりピンとこないな。
いずれにしても輪島の人達はこんな遊びをして楽しんでるのですな。文化度が高いぞ。
さてっと、お次はなんだ。「おっ足湯か」
湯楽里だって。
犬用の足湯もあります。「わんだふろ」だって。
向かいに座っていたオバさんが地元の方でいろいろ教えてもらいました。
「温泉付き民宿なんて書いてあるけど、みーんなここから汲んで行ってるのよ」
「暇なら、キリコ会館いきなさいよ。ちょっと遠いけど、自転車持ってるんでしょ。おもしろいよ」
「そのちょっと先にね、ねぶた温泉ってあるんだけど、これがいい温泉なのよ」
「え?ねぶた?青森みたいな名前ですね」
「ねぷたじゃなくて、ねぶた。ね・ぶ・た。寝豚。寝ているときに豚がここ掘れわんわんって言ったらしいよ」
「豚だから、ここ掘れぶーぶーじゃないですか」
「そうかもね。とにかくいいお湯でね。私も週2回は行っていたけど、500円から、800円になって、やめちゃったけどね」
なーんてね、ヒマだから幾らでも話が続きます。
なにしろまだ11時だからね。
オバさんのほうが、昼の用意でもあるのか、それじゃあと持参の座布団抱いてお帰りです。
さーて、オイラはと。輪島塗の容器を使っているメシ屋があればはいってみるか・・・
とはいったのが、漆工房長屋の中にある甘味屋さん。
お次は、輪島「やぶ」というそば屋。
先にデザート食べるってのはいかがなものかと言ってもね。
見つけた順番だから。
「波の花そば」というのを注文。冷やのかけの上に、小エビの天ぷら、おろしなどで、波の花を表現しています。
もちろん容器は輪島の塗り椀。
なかなかおいしい。昨日の珠洲製塩のソバの方が好きだけどね。
昼食が終った段階で、雨もやみましたので、傘をホテルに返しに行き、自転車で散策します。
10分ほど走ったところに「きりこ会館」
きりこというのは「切り籠」灯籠の略ではないかと言われており、能登半島の祭ではあちこちで使われます。
何か、秋田の竿灯、青森のねぷたを思わせるものです。原型がこちらにあって、北前船などの情報が伝播していったのかもしれません。
現物展示、写真、映画、模型など、さまざまなものが展示されていて、とてもひとつひとつ説明できません。
ともかく、適当に写真を並べておきます。
キリコを川に投げ込んだり・・・・映画なので、不鮮明。画面左に担ぎ手も飛びこんでいます。
女性の担ぐキリコもあるようです。
とにかく、能登のひとは祭と儀式を大事にしているようです。
1月の「田の神」祀り
それに続く「あえのこと」はよくTVなどにも取り上げられます。「饗の事」ですね。
ごちそうを用意して、田の神を家に招待するのです。
もうとにかく、やたらと行事があります。
この「あまめはぎ」というのは、秋田のなまはげの原型になっているような気がするね。逆かもしれないけど。
巫女みそぎ
年貢に取られる田の他に「隠し田」などがあって、2月の何日かに、死ぬほど飯を食う儀式「もっそう」
白い円筒形の型を使って、飯をもりあげます。
刑務所の飯を「もっそう飯」といいますが、このようなもりきりの飯を言うのですね。
そうかと思えば、大型の船凧を作って・・・・
実際に飛ばしたりしています。
本当にお祭り好きというか、連帯を大事にしているようです。
横綱輪島がこちら輪島の出身で、当地の誇りであるらしく、輪島の部屋が別にあります。
・・・・というところで、「キリコ会館」を出ます。
そんなに露骨にほっとした表情しないでよ。
この他に、重蔵神社とか、なかなかの神社などもありますけどね。
明日に備えて、これから温泉にはいることとしましょう。
14日からはじまる、「ツール・ド・能登」このホテルを予約している人も多いらしい。
ランドリーが1台しかないから、早く到着したほうがいいかもね。
洗濯30分、乾燥30分かかりますから、一度に到着すると大変なことに・・・
もっとも、洗わなくてもいいやという人はいいけどね。

















































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