古事記1300年

今年は「古事記」が編纂されて1300年になるらしいですね。
古事記がらみの本が、いろいろと出版されています。


これは、皇室出身(明治天皇の玄孫)の竹田恒泰氏が書いた「現代語 古事記」と梅原猛氏の著作「天皇家のふるさと日向をゆく」です。
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古事記は712年に稗田阿礼が誦習したものを、太安万侶が編纂して、天武天皇に献上したと言われている、日本で一番古い歴史書と言われております。上・中・下巻にわかれていて、上巻はいわば神話と言われている部分でありますが、オオクニヌシの国譲りの話などは、銅鐸などが多量に発掘されたり、出雲神殿の大きさなども大きな柱が発見されてかなりの部分が実話であったのではないかと言われておりますね。
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GGが子供の頃は、因幡のシロウサギの話だとか、海幸彦・山幸彦の話だとか、イザナギ、イザナミノミコトの話とか当時の子供の常識として知っておりましたが、戦後のアメリカの政策と、日教組、左翼的歴史家の影響であまり神話を子供に伝えるということは為されておりません。

古事記を利用して、天皇家の権力を絶対的なものにし、戦争に巻き込んでいった、昭和陸軍の歴史と、古事記のそもそもの内容とは、関係はないのですけどね。
なぜか小学教育でもあまり触れられていないようです。

GGは過去に何回か、古事記完全読破に挑戦したのですが、いずれも3回コールドゲーム、無念の敗退となっております。

敗因はいろいろあるのですが、一番の原因は、とにかく神様の名前が多すぎ。しかも長すぎ。
同じ神様が違う名前で出てきたり、とにかく憶えるだけでも大変です。

それを、この竹田恒泰氏は「いちいち憶えなくてもいい」「大体、一回しか出てこない神様が圧倒的に多いので憶えてもしようがない」とおっしゃるのですね。
確かに、神様が目を洗ったら目から子供が生まれたとか、生物学的に言うと「無性生殖」がほとんどですね。目から生まれてきて、その後どうなったかわからないという神様が圧倒的に多いのです。
男女の関係で生まれた、いわゆる有性生殖は、イザナギノミコトとイザナミノミコトが最初ではないでしょうか。

それですっかり、肩の力が抜けまして、適当に読んで行きますと、これがなかなか面白いのですねえ。
初めて、読み切ってしまいました。
神様の世界でいろいろおきる事件が、「あ、これって今の日本人のメンタリティと同じだなぁ」ということが結構ありまして、おもしろいのです。

天皇家の血統を正統化するために書かれたものだとか、いやいや藤原家が天皇家をコントロールするために作ったものだとも言われておりますが、書かれている出来事が全部が全部ウソだとも思えないのですね。

ウソの部分にしても、そういった感性を評価した民族であったということですね。


20世紀最大の歴史家と評されているイギリスの歴史家、アーノルド・トインビーは「産業革命」だとか「タタールのくびき」とかいろいろな造語を作ったことでも有名ですね。

そのトインビーは、世界の民族の歴史を調べた結果、「神話を持たない民族は、みんな滅んでいる」と言っています。
最近の日本のやること、なすことの自信のなさは、民族の根源の神話とそれを伝える教育をないがしろにしてきたことに拠るのかもしれません。

欧米の民族も、ギリシア神話・ローマ神話・北欧神話・アーサー王伝説、それに聖書も神話ですね。そういったものを信じるかどうかはともかく大事に伝えてきていますね。

日本は「坊主にくけりゃ、袈裟まで憎い」と神話を捨てているように見えますが。考え直す、いい機会だと思います。
太安万侶が編纂して1300年ということで、それまでの言い伝えとか、ちょっとした記録を稗田阿礼伊が思い出して詠んだということらしいのですが、イザナギノミコトとイサナミノミコトが沼に矛を突っ込んで、垂れた滴がオノコロ島(今の淡路島という話もあります)を作った、そのあと、四国ができて隠岐、九州とできて行ったのは果たしていつごろの事件なのか、考えると面白いですね。


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