2年越しの本

ふーっやっと読了しました。「銃・病原菌・鉄」

おもしろそうだから去年の正月休みに読もうと買ったのですけどね。
正月休みは、結局、自転車遊びでほぼ終わってしまいまして、上巻の4分の一くらいで放置処分となっておりました。
1年経って、また正月休みがきまして、「今度こそ、読むぞ!」と固い決心をしましたのですが、今回もまた、元日早々ペダルをこぐようなことがありまして、休み明けもずるずると読んでいたのです。
ほかにもいろいろ面白い本もありましたので、延び延びになっていたのを、やっと読み終えたのでありますね。   「ふー、疲れたー」

以前から、ずーっと不思議に思っていたのですね。
人類の祖先ははアフリカで発生したのに、なぜ文明はその他の地域で発展して、いまとなっては欧米人にアジア・アフリカは抑えつけられているのだろうか?

なぜ欧米人とオーストラリアの先住民アボリジニとの生活レベルに差があるのだろうか?
進化の過程で知能に差が出てきたのだろうか?差があるとすればいつ、どの時点から、なぜ?
ということが気になって夜も眠れなくなるわけです。

そういった疑問に、この本「銃・病原菌・鉄」は、はたして答えてくれたのでしょうか。
画像


結論からいいますと、ある程度答えてくれました。おもしろいです。
多分、どこの図書館でもおいてありますから、こういった分野に興味があるひとで、夜も眠れないというひとは、読んでみたらどうでしょうか。

ただし、非常に疲れます。

いちいち、例証をあげていっておりますのでそれをいちいち読んで行くのに疲れます。その例証が、考古学・地質学・炭素14法などでの推測ですから確証ではない。
そういったことも疲れる原因ですね。
時間がないひとは、下巻の最後のエピローグだけ読むという手もあります。

それぞれの大陸で文明の発展に差がでた要因について
ハードカバー単行本上下600ページに書かれている内容を、ひとことでいいますと、

「だって大陸の形が違うんだもーん」

ということが大きな問題だったのであって、知能の問題ではなかったと。

「なーんだそうだったのか。」


ユーラシア大陸は横に長い。
アフリカ大陸は縦長、南北アメリカ大陸はもっと縦長で、中米のあたりでくびれている。
という地政学的なものがかなり影響しているということのようです。

横長のユーラシアは植物、動物、人類の移動が比較的容易でしたが、縦長の大陸は南から北へ、北から南で気温・風土の障壁が高く移動が困難であったということがまず第一の問題。

たまたま1万年前の「黄金の三角地帯」メソポタミアは地中海気候で生物にとって生活しやすかったということか、栽培可能な植物(要するに実が大きいとか、一本にたくさんの実がなる、保存ができるというようなこと)が40 種類前後、家畜化できそうな動物が20種類前後いたことが確認されています。
それに引き換え、アメリカ大陸は土壌・気候が厳しく、栽培対象になる植物も南北合わせて11種。それもメキシコ原産のトウモロコシなどもちょっと北に行くと気温が栽培に適さないと、いうことで伝播の障壁が高かったということですね。

といったようなことで、メソポタミアは、当時は地中海気候で生物の生育に適していたせいか、栽培対象になる植物が多く、また家畜化に適した動物も多かったということらしいね。

羊、馬、牛が家畜化できて、それで、土地を耕し、ますます生産性があがったということのようです。その家畜も、植物も東西に広がる分には拡大移動しやすかったというらしい。そこで、人口も増加し、血縁家族集団から、首長部落国家へと発展して、余剰食物もできて、官僚・軍隊を持つにいたったと。

その武力で、新大陸などを征服するわけですが、同時に病原菌も持ち込んで、これで死んだ先住民が多かったらしいです。
もともと天然痘・ペスト・インフルエンザなどは家畜の病気だったわけですね。家畜と暮らすことによって、人間にも感染し、一時期はその部族もかなり死ぬのですが、耐性のある人間が生き残り、結果として、伝染病に免疫のある民族ができあがるわけですね。
その軍勢が、まったく免疫のない南北アメリカに攻め込んだとき、武器で殺された人数よりも多くの先住民が天然痘などで、あっけなく死んでいったようですね。
悪意をもって、天然痘病人の衣服を、先住民にプレゼントしたというようなこともあったようです。

書けばきりがないのですが、速い話が最初はたまたま、いい植物が多かった。いい動物も多かったというところから、定住化が進む、人口が増える、勢力が強くなる、切磋琢磨の機会が増えるということで、だんだんと差が拡大したと、
著者のジャレド・ダイヤモンドさんは言っているわけです。

長年の疑問の一部が解けました。

なんかまだ納得できない部分も残りますが、植物のタネの化石などで推定している部分が多いのでしかたがないですね。

さーて、残る疑問は
「アフリカで生まれた人類が、いつ、なんのために、白色人類と有色人類に分化したか」ってことだね。

ま、来年の正月だな。

またね

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この記事へのコメント

sazae3
2012年01月30日 20:02
ありがとうございます。
GGさんの分かりやすい要約を読ませていただきまして、なんだか読んだ気分です。
地球上の陸地の形状の違いがそれを生み出したのですか?そうなんだ・・・ありがとうございます。
残る疑問もお聞きしてみたら・・なるほど疑問は自ら動いて探さないとダメなのですね。
2012年01月30日 23:41
いやー、未消化のままブログに書いてしまい、ちょっと反省しています。ため息がでるほどしつこい本ですけどね。大陸の形と、栽培適種の植物などから説明しているところは新鮮でした。