ほっきゃーどーの地名

先週、北海道にサケ釣りの出稼ぎに行ってきまして、まぁ鰊の「ヤン衆」みたいなものでありますね。
その時の様子はすでに2回にわたって、シツコク報告しておりますが、毎回、北海道に行くたびに地名が気になるので、本日はそんなことを少し。

殆どの地名の語源はアイヌ語から来ているのでしょうが、
紋別(もんべつ)、然別(しかりべつ)、登別(のぼりべつ)標津(しべつ)などなど、「べつ」のつく地名。

利尻(りしり)、奥尻(おくじり)、国後(くなしり)などの尻のつくもの。今回、行ってきた網走などもそうかも知んないね。

真駒内(まこまない)とか、稚内(わっかない)とか、「ない」のつくもの。「わっかんない」なんて言わないでね。

世界を見ても、アフガニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、ヒンドスタン(あ、これは馬の名前か。シンザンなどの父親だったね。「え?インドに ヒンドスタン高原ってあるって?ふーん」)などなど、「スタン」てなんやろ。(多分~国というようなことなんだろうけど)
ドイツとか、ロシアでもなんとかブルグ、なんとかベルグなんてのが多いのよね。(これは城とか要塞とかいうのだろうな。)

困った性格でこういったものが気になって夜も眠れないのよね。

・・・というわけで北海道の話に戻りますが、アイヌ語というのは残念ながら、文字がないのですね。
あ、あ、そこのアンタ、文字がないからと言って、馬鹿にしちゃいけませんぜ。
日本語だって文字がなかったんだからね、昔は・・・・。言葉だけでした。
中国から、漢字が伝わってきて、もともと漢字というのは表意文字ですが、それを便宜的に、表音文字として使ったのですね。
「ほうほう、これ(安)は“あ”と読むのか」「ふんふん、これ(以)は“い”と読むのか」なんてことで、万葉仮名なんかに使ったのだね。
安が、くずれて“あ”に、以がくずれて“い”になって行ったのは、ご存知の通り。

アイヌ語を最初はカタカナで表記していたのが、そのうちに漢字をあてるようになってきたということのようです。

アイヌは、川とか、谷とか、沢、土、島、山など自然を大切にしてきましたので、そういった地形とか自然の状態を表現する地名が多かったようです。
ただ、発音が大和言葉と違って、内部破裂音などがあるので、表音文字でも表記しにくいのでありますね。
日本語でもね、缶などは今では(Kan)と発音していますが、昔は(Kwan)と発音しておりまして、GGの子供のころの隣のおばちゃんも「ちょっと、そこのクァン取ってんか」と発音していました。

なんでこんなことダラダラと書くかというと、アイヌ語の発音も正確には大和言葉では表記できなかったということを言いたいのでありますね。

アイヌ語でPetというのは川のことですが、そこから、別という漢字を当てたらしいのです。
だから、「紋別」などはmo(静かな)pet(川)
「然別」はshikari(回る)pet(川)ということで、大きく川が曲がっているのですね。
「登別」はnupuru(色の濃い)pet(川)ということであったと言われております。

Shirというのは島とか、土あるいは山のことのようで、奥尻、利尻、などは言葉通りですね。
国後(くなしり)というのもkuna(草の)shir(島)というわけです。

桃尻娘というのが昔ありましたね。橋本治の小説かなにかで。
その後「枕草子」桃尻訳なんてのが出て、結構おもしろかったね。「春はなんたって曙よネ。ちょっとづつ山の上が明るくなっていくなんてのは、たまんないわぁ、うふーん」なんて調子の訳でしたが・・・ま、この際、関係ないね。失礼しました。

網走というのは尻ではないですけど。もともとは「チバ・シリ」幣場のある島という意味だったらしいのです。神へのお供えなど置いてあったのだろうね。それが「チ・バ・シリ」(我々が見つけた島)と誤伝となって、「ア・バ・シリ」(我々の見つけた島)となったとのこと。チもアも「我々」ということらしいのです。

そういえば東北サイクリングやっていたときに、下北の尻屋崎の手前に尻労(しっかり)という地名がありましてね、ちょうどその時、お尻が痛くて泣いていたので、思わず「はい!頑張ります」と言っておりましたが・・・
尻屋崎にしろ、尻労といい、このへんは、アイヌの影響が色濃く残っているのだろうね。
長万部の近くに、静狩(しずかり)というところがありまして、これはsir(土・山)のtukari(トゥカリ・手前)ということからきているという説がありまして、下北の尻労(しっかり)も岬の手前ということで、同じ語源みたいですね。

さてさて、お次は稚内ですが、
yam(冷たい)、wakka(飲み水)、nay(川)ということで、後にYamが省略されたと考えられます。
真駒内は、mak(奥)、oma(ある)、nay(川)ということで、山の奥から流れてくる川というような意味であろうといわれております。

ちょっと特殊なのは、登別の近くの「虎杖浜」などの場合ですね。これはもとは「クッタル・ウシ」といって、「イタドリがたくさんあるところ」という意味だったらしいのですが、それなら、イタドリ(虎杖)と書いてしまえと・・・・こういう例もあるみたいですね。それで読み方は(こじょうはま)というのですけども。
その近くの「倶多楽(くったら)湖」というのは、元の発音を漢字で当てたようですな。

長くなりましたが、こうやって見てくると北海道の地名というのは、アイヌ語を勉強してから、語源と地形を確認しながら訪れると面白いだろうね。
「バカでもわかるアイヌ語入門」なんて本ないかなぁ
早稲田大学に語学研究所というのがあって、アイヌ語の講座もあって、外部の人間も受講できたらしいのですが、合理化の波でなくなっちゃったらしいのですね。
ま、こんなことをやっていたらキリがないですけどね。

ではまた。

以下の写真は、「サケ合宿」に参加した帰りに、北海道の秋を探しに行かれたNMさんの写真をお借りしました。
旬の走りということで、眼の保養にどうぞ。
大雪山の初冠雪
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大雪山銀泉台の紅葉

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大草原の小さな家(美瑛あたりかな)
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刈り取り風景。関東だと晩秋の景色だね。
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この記事へのコメント

sazae3
2011年10月02日 06:56
釣りの旅行でもこんな楽しい事の釣果があるなんて、風船屋さんは流石です。テンポの良い文章で楽しく読ませて頂きました。
1枚目の写真の手前にある黄緑とピンクのラインは何?
2枚目と3枚目は方向を違えて撮影したのかしら?北海道ならではの広大な大地(地平線)を感じさせてくれる素敵な写真ですね。お仲間が撮影したのでしょうか?
sazae3
2011年10月02日 06:58
すみません。3枚目と4枚目です。間違えています。
2011年10月02日 19:11
(^-^)v はは、やっぱり目につきましたね。
メールで送ってもらった写真を取り込むときにヘボいパソコンを使ったら途中で色が流れてしまったのですね。原因の理屈はわかりません。気がついた貼り付けてから気がついたのですが、モトのメールは消した後でした。
別に卑猥なものが写っていたので、モザイクかけたわけではありません(笑)。
3枚目と4枚目は同じ小屋を写したのかどうか、聞いておりません。なかなかいいアングルだなあと思っております。撮影したひとは、カメラが趣味で、千葉サイクリング協会のイベントの撮影も担当しているひとです。