ディック フランシス

年末に物置の本をちょっと整理していたときにね、懐かしい本が出てきたのよね。
いろいろ読んだ本の中で、もう一度読みたい本は押し入れとか、本箱にいれてあるのですが、当面は読まないけど、いつかは読むだろうというのは、箱に詰めて防虫剤をいれて、物置に入れてあるのです。
それを整理しているときに、「おー懐かしい!」と出てきたのが、ディック フランシスの競馬ミステリーシリーズ。彼はイギリス競馬のトップスターだったのですが、文才もあったようで、引退後、競馬界を中心にした探偵小説のようなものを書いて評判になったのですね。日本では早川ミステリーとして、出版されました。
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イギリス人の抑えたユーモアといいますか、話のストーリーも面白かったのですが、そういうところが面白かったですね。
探偵が相手の事務所に忍び込んで、証拠を探しているうちに、頭を殴られて倒れたりするのですが、そんなときに「不幸というものは最悪のタイミングに来るものである」なんて考えながら意識不明になったりするのですね。

菊地光さんの訳もなかなかよかった。引退してからゆっくりと読もっと。

外交のうまさというか、独自性というか、イギリス人というのは独特のものがあるのですね。その裏には、独立不羈の思考と、ベタベタしない、自分を突き放すユーモア感覚があるのではないかと思うのでありますね。

昔々その昔、イギリスのハロースクール(チャーチルなんかも出た名門でありますね)の博物学教師ピーターブレナンという人が、1914年の夏休みに、教え子の某伯爵の一人息子と自転車旅行をしていたのでありますね。
その途中で、第1次世界大戦が勃発して、イギリスも参戦したわけですね。

そこで、これは大変だと、引き返し、兵隊に志願したのですよ。名門校の教師だから当然、名門の出でありますし、伯爵の跡取り息子だって、当然貴族なのでありますね。
この息子なんてのは、年齢も不足していて最初は再三の申請でも受け付けられなかったのですが、やっとなんとか、志願兵として、採用され、二人とも戦場に行ったのであります。

イギリスでは「ノブリス オブリージュ」(ラテン語かな?)なんて常識でありましてね、貴族などの身分の高いものほど、いざとなれば一番先に飛び込んでいくのでありますね。気取ってラテン語で言っておりますが、なに英語でいうとノーブルズオブリゲーションなのでしょうね。「位高ければ、義務重し」。エライねぇ。

戦争も終わり、先生は片足一本となって、帰ってくるのであります。そこで伯爵の息子が戦死したことを知りましてね。
「ああ、もったいない。これで英国の自転車が2台、無駄になってしまった」と言ったのですって。位高ければ、義務重しという精神を体現し、起きたことにメソメソしないでさらっと言ってのけるなんてのは、見事なものではないですか。

別の話ですけどね。イングランドはスコットランドとか、アイルランドを征服して領土を確保したものだから、他の地域を昔はちょっとバカにしていたのですね。
ある日、議会でイングランドの議員がスコットランドの議員に「イングランドでは馬が燕麦(Oats)を食べているが、スコットランドでは人間が燕麦を食べているらしいですな」とちょっとからかったのですね。
言われたスコットランドの議員はカンカンになって「今の発言取り消せ」なんていうかと思いきや「いやーそうなんですよ。だから、スコットランンド人は優秀だし、イングランドの競馬馬も優秀なのですな」と平然とやり返したという話が残っております。
日本の国会も、子供の喧嘩みたいな、やりとりだけでなく、気のきいたやりとりで国民を楽しませてほしいものですな。

ほんじゃ またね

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